小さな工務店のひとりごと 暮らしの話1|熱中症
こんにちは、ミライエ建築工房の得本です。
まだ6月だというのに、夏を感じる暑い日が続いていますね。
「梅雨どこ行った~~~!!」と、つい叫びたくなるような気候です。
暑くなると、ふと思い出すのが、昔とてもお世話になった大工さん。
「夏が来る~♪きっと夏は来る~♪」と鼻歌まじりに歌っていたのが印象的でした。
でも最近の夏は、そんな爽やかなものじゃなくなってきましたね…。
■建築・介護の現場でも深刻な「熱中症」
建築業界でも介護福祉業界でも、夏場の「熱中症」は本当に大きな問題になっています。
私が高校生だった20年ほど前、熱中症は「気合いが足らんねやッ!!」なんて言われていた時代。
確かに真夏日はありましたが、今のように連日35℃超え、夜も30℃近いままなんてことは、あまりなかった気がします。
最近では建築現場に入る際、空調服が支給されるようになったり、着用必須の現場も増えていると聞きます。
▽参考
→連日の猛暑…従業員の命守る「熱中症対策」は
→熱中症の搬送者数が9倍近くに急増
介護福祉の現場では、屋内にいても熱中症になるケースが後を絶ちません。
というのも、高齢になると 体温調整がうまく働かなくなったり、「暑い」と感じにくくなったりするんです。
さらに、以下のような病気をお持ちの方はの中には、体の“暑さセンサー”が鈍くなりがちです。
・脳血管疾患の既往歴がある方
・パーキンソン病関連疾患
・自律神経失調症 など
実際に、「まだそんなに暑くないと思ってたのに…」と油断して、気づいたら熱がこもっていたというケースも多いようです。
■命を守る「エアコン」と「水分補給」
暑さが本格化してくるこれからの時期、住環境の中でとても大切なアイテムが「エアコン」です。
「エアコンは体に悪いから…」と敬遠される方もいらっしゃいますが、室内の温度を一定に保つことは、熱中症を防ぎ、命を守る行動につながります。
・室温の目安は 28℃前後
・温度計・湿度計を設置して「数字」で管理
・のどが渇く前に、こまめに少量ずつ水分を摂る など
また、ご家族でお住まいの場合は、「室温、大丈夫?」「お水ちゃんと飲んでる?」とひと声かけるだけでも、大切な予防になります。
先日ブログでもご紹介しましたが、離れて暮らすご家族の室温をIotを活用してスマホなどで確認できる製品も増えています。
■住まいの工夫でできること
建築の面では、断熱サッシの導入や空調設備の整備なども効果的ですが、暑さ対策は、ちょっとした日常の工夫だけでもぐんと変わってきます。
・風の通り道を確保する
・遮熱カーテンやブラインドで直射日光をカット
・断熱効果のある建材で室温をキープ などなど…
こうした身近な工夫だけでも、体への負担はずいぶん軽くなります。
本格的な夏が来る前に、無理のない範囲で、できることから少しずつ取り入れてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!