小さな工務店のひとりごと 仕事の話2|バリアフリー展
こんにちは、ミライエ建築工房の得本です。
毎年恒例の「バリアフリー展」に今年も行ってきました。
昔は会場の近くに住んでいたので、20分もあれば着いていたのですが、今は1時間ほどかかります。
それでも毎年足を運ぶ理由は、必ず何かしら“得るもの”があるからかなと思います。
建築業界では20年以上やってきましたが、介護・福祉の分野ではまだまだ学ぶことばかり。
派手に目新しい展示があるわけではないのですが、「なるほど」と思える発見が毎年あります。
今年は仕事の合間に立ち寄ったため、あまり時間が取れず、全体は見て回れませんでしたが、AI関連の製品がかなり増えているなぁと感じました。
去年や一昨年あたりまではIoTの展示が多かった印象ですが、今年はそこにAI技術が組み合わさってきたようです。
例えば、建築分野でもIoT技術は進んでいて、
・エアコンに人感センサー付きの見守り機能
・トイレの使用状況を通知するシステム
などがありますが、ここにAIが加わることで、使用状況から“傾向”を読み取ったり、“異変”をいち早く察知できたりするのでは?と展示を見ながら思っていました。
また、毎年聞きたいと思うセミナーにも参加するのですが、今年は2つ参加しました。
ひとつは「介護リフト」について。こちらは去年も参加したセミナーですが、住宅で使うにはやっぱり「スリムさ」と「コスト面」、それから「メンテナンス性」も課題だなと改めて感じました。
もうひとつは「重度重複障がい者の生活と支援者を支える取り組み」というセミナー。
そこで初めて知ったのが「18歳の壁」という課題です。
簡単に言うと、
・高校(特別支援学校)卒業後、進む場所が見つからず“行き場がない”状態になることがある
・子どもから大人への制度移行により、支援の形が大きく変わる
というもので、その結果、家庭での介護負担が急増するケースが多いようです。
もちろん受け入れてくれる施設があれば少し安心ですが、現実にはそう簡単ではなく、自宅での介護も視野に入れておく必要があります。
全部が施設に任せられるわけじゃないので、住まいの面から何かお手伝いできることもあるんではかなと感じました。
私自身、学生時代に重度重複障がい者の方のボランティア活動に参加していて、その時に“ご家族の大変さ”を目の当たりにしたことがあります。
そのボランティア活動は、私が「建築」と「福祉」の両方に関わりたいと思うようになったきっかけでもあります。
今年は短時間での訪問になってしまったので、来年はもう少しゆっくり、AIやIoTに関するセミナーにも参加できたらと思っています。
ATCあたりに来るのはまた来年かなぁ~…なんて思っていたら、GWに子どもたちと一緒に「トミカ博」に行く予定が入ってました…(笑